内視鏡検査について学ぼう。いったいどんな検査なの?

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30代や40代になると、不安が出てくるのが消化器系のがんです。
消化器系のがんは、体内という見えない場所で進行するもので、しかも初期には自覚症状も全くありません。
そのため、定期的に検査を受けて、早期発見に努めることが大事だといわれています。
そこで、受けてみたいのが内視鏡検査です。
ここでは、内視鏡検査について詳しくご紹介しています。

内視鏡検査って?

内視鏡検査は、胃や大腸などの消化器を、リアルタイムに観察できる検査方法です。
小型カメラを搭載した細長い管を、胃の検査であれば口や鼻、大腸の検査であればお尻から通して検査を行います。
管を通すことで苦しそう、痛そうと思う人もいるかもしれませんが、鎮静剤や麻酔も用いるためそこまで苦しみや痛みはありません。
ただ、医師の腕や検査方法にも左右されるので、不安な人は通院予定のクリニックの実績や、検査方法についても調べておく必要があるといえます。

どうして内視鏡検査がいいの?

他にも、胃カメラやX線検査など、消化器系を検査する方法はいくつも挙げることができるでしょう。
そのなかでいえば、内視鏡検査は特に優れているため、どなたにもおすすめです。
詳しくは別ページで後述するのですが、例えば胃カメラは、現像した写真を見て判断する検査方法なので、異常と思わしき部分がちらっと移ったというようなとき、詳しい観察ができません。
また、X線検査の場合には、バリウムや炭酸ガスなど、X線の透過率の違いを使ってがんを発見します。
ですが、場合によっては映らないことがあり、見落としが発生するおそれがあるのです。
内視鏡検査であれば、その場で管を動かし、場合によっては胃や腸を空気で膨らませたり、水で汚れを洗い流したりしながら、詳細に検査を行うことができます。
また、ポリープが見られた場合には切除し、がんがないか詳しく検査をするといったこともできます。
消化器系の検査方法として、さまざまな点で、内視鏡検査は優れているものだといえるでしょう。

内視鏡検査が必要な年齢は?

内視鏡検査が必要な年齢は、一般的に40代になってからだといわれています。
体の代謝機能が衰えて内臓も悪くなりがち、ということもありますが、その年齢からは不摂生の影響が出やすくもなっています。
特に男性だと、塩気の多い食事や油ものの食事を好んで食べたり、お酒を嗜んだりして、胃腸に負担を与えているケースが多いでしょう。
そういった不摂生は、胃がんや大腸がんなどの原因になります。
もちろん、40代になっていないからといって、消化器系のがんにならないわけではありません。
何かおかしいなと腹部に違和感を覚えたのであれば、20代や30代でも、定期的に内視鏡検査を受けてみましょう。

内視鏡検査の費用とは?

内視鏡検査は、健康保険に加入している人であれば、3割負担で6,000~10,000円ほどで受けられます。
鎮静剤や麻酔といったものを使用した場合の費用であり、2~3年に一度の検査になると考えれば、そこまで大きな負担とは感じにくいでしょう。
ただ、同じ内視鏡検査でも、費用はクリニックによりけりですので、費用が気になるという人は確認が必須だといえます。
また、ポリープの切除といった治療を追加で行った場合には、追加費用が発生することがほとんどです。
その際には、10,000円や20,000円といった費用が追加になってしまうため、ポリープがあったときの対応についても、あらかじめ検討しておく必要があります。

内視鏡検査で早期発見を目指そう

30代や40代などに入って、不安を抱えがちな消化器系のがんですが、内視鏡検査なら確実性の高い検査で早期発見を目指すことができます。
健康保険に加入していれば3割負担なので、そこまで高くはありません。
気になるという人は早めに受けて、不安の種を取り除いておくと良いでしょう。